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カフェのざわつき。テレビの音。家族の話し声。
ひとつひとつは、たいしたことない。でも、その刺激がちょっと強すぎる日がある。
そんなとき、こう思いませんか。音量つまみを、一段だけ下げられたらいいのに。
耳栓を調べていると、多くの人が気にしているのは「人の声は消えるのか」だと思います。先に、正直にお答えします。
人の声は、消えません。
でも、「聞こえるけど、気にならない」くらいには下がります。私にはそれが、ちょうどよかったんです。
こんにちは、ワカボンです。HSP(繊細さん)の当事者で、福祉の仕事を20年以上しています。音の刺激に弱く、ヘッドホンやイヤホンを場面で使い分けてきました。
この記事では、Loop Quiet 2を1週間使ってみた実感を、正直にお話しします。どのくらい静かになるのか。うまく入らないときの付け方。そして、ほかの音対策との使い分けまで。
結論はこうです。繊細さんに合うのは、完全に消す耳栓ではなく、「一段だけ下げてくれる」耳栓でした。
繊細さんが欲しいのは「無音」じゃない
耳栓を探しはじめたきっかけは、まわりの音を完全に消したかったからではありません。
生活音や人の話し声が耳に入ってくること自体は、かまわない。でも、その刺激がちょっと強すぎる日がある。音量つまみを、一段だけ下げられたらいいのに。ずっと、そう思っていました。
繊細さんの音のつらさは、「うるさいから嫌」とは少し違います。会話の内容が勝手に耳に入ってくる。誰かの咳ばらいに反応してしまう。エアコンの低い音が、ずっと気になっている。ひとつひとつは小さいのに、全部拾ってしまうから、積み重なって消耗する。
だから必要なのは「消す」ことではなく、受け取る量を減らすことなんです。
そして、繊細さんにはもうひとつの事情があります。完全に音が消えると、それはそれで落ち着かない。
呼びかけられたら気づきたい。まわりで何が起きているか分からないのは、不安。この感覚、ありませんか。
音に敏感な人ほど、まわりの状況を把握していないと落ち着かないもの。だから「完全遮断」をうたう耳栓は、実は繊細さんに向いていないことがあります。
繊細さんが欲しいのは、無音じゃない。
「一段だけ下がった状態」です。
モモさん完全に聞こえないのも、逆に不安なんですよね



わかります。気づける状態は残したいですよね
結論:人の声は消えません。でも、気にならなくなる
先に、はっきりお伝えします。Loop Quiet 2をつけても、人の声は消えません。
「人の声を遮断したい」と思って探している方には、期待外れかもしれません。でも、ここを曖昧に書くと、買ってからがっかりさせてしまうので、正直に書きます。
1週間使ってみて、音の種類ごとに、こんな感じでした。
- テレビの音:聞こえます。何を言っているかも、ちゃんとわかります
- 換気扇や冷蔵庫などの機械音:かなりやわらぎます
- 人の声:音量が下がって、少し遠くなる感じ
ここに、ひとつ法則がありました。低くて一定な音ほど、よく抑えられます。換気扇や冷蔵庫のような「ずっと鳴っている音」は、驚くほど静かになる。いっぽうで、話し声のように高くて変化のある音は、完全には消えません。
でも、その話し声も、「聞こえるけど、気にならない」くらいには落ち着きます。これが、実際の使い心地でした。
消す道具ではなく、
音量を一段下げる道具。
「無音の中で作業したい」「テレビの音まで完全に消したい」。そういう目的だと、物足りないはずです。逆に、必要な音は拾いつつ、全体の刺激だけ減らしたい。そういう繊細さんには、ちょうどいいと思います。



消えないって聞いて、逆に安心しました



呼ばれたら気づけますからね。そこが大事です
Loop Quiet 2を1週間使ってみた
ここからは、実際に使ってみた記録です。1週間つかった時点での感想なので、長く使ったあとの変化は、また追記しますね。
開けてみた中身


箱はかなり小さくて、手のひらにおさまるサイズです。


中身はシンプルでした。
- 耳栓本体(リング状のあの形)
- 持ち運び用のケース
- 付け替え用のイヤーチップ(サイズ違い)
- 説明書


ケースは小さいので、ポーチやポケットに入れておいても邪魔になりません。使わないときはここに戻す習慣をつけておくと、なくさずに済みそうです。
素材の感じ
触ってみると、表面はさらっとしています。 べたつく感じはありません。
リングの部分は少し固めのゴムで、耳に入れるチップの部分はもっと柔らかい素材です。この「固さと柔らかさの組み合わせ」が、あとで装着のしやすさにも効いてきます。
お手入れと、乾かし方のコツ


耳に入れるものなので、お手入れのことも書いておきます。
- ぬるま湯で洗う(熱いお湯は変形するのでNG)
- 汚れが気になるときは、無香料の中性石けんを少しだけ
- 指で優しくこすって、しっかりすすぐ
- 完全に乾かしてから使う
⚠️ ちなみに、アルコールの除菌シートや消毒液は使わないほうがいいそうです。シリコン素材が劣化してしまうため、メーカーも避けるよう案内しています。私も知らずに使いそうになったので、気をつけてください。
乾かすときのコツが、ひとつあります。リングを下にして、立てて置く。 これだけです。
この置き方だと、耳に入れるチップの部分が、テーブルに触れません。リングが台になってくれるので、衛生的だし、風が通ってすぐ乾きます。丸い形のおかげで、こういう置き方ができるんだなと、あとから気づきました。
気になったところ
正直に、ひとつ書いておきます。
横向きに寝ると、少し圧迫感があります。枕に耳が押しつけられるので、奥に食い込む感じがある。痛いというほどではないのですが、寝るときにずっとつけるなら、慣れが必要かもしれません。
私は主に、家で作業するときに使っているので、そこまで気になっていません。でも「寝るとき用に」と考えている方は、知っておいたほうがいいと思います。
Loop Quietがうまく入らないときの付け方
正直に言うと、ここが最初のヤマでした。
届いてすぐ、説明どおりに入れようとしたのですが、うまく入らない。 同じところでつまずいている人は、たぶん多いと思います。
まず、こういう状態になっていませんか
- 浅いところで止まって、それ以上入らない
- 入れてもスカスカで、音があまり変わらない
- 左右で、音の入り方が違う
リングは、耳のくぼみに引っかける


Loop Quietは、2つの部分でできています。耳の中に入るのは、柔らかい先端のチップ。そして外側の丸いリングは、耳の穴の手前にあるくぼみに、引っかけて収める形になります。
つまり、チップを入れる動きと、リングを引っかける動きの2つが必要なんです。
私が最初につまずいたのは、ここでした。チップは入りかけているのに、リングがうまく収まらない。 浅いところで止まってしまって、「これで合ってるのかな」という状態が続きました。
うまくいった、2つの手順
- 1. リングが上に来るように持って、チップを耳の穴に入れる
- 2. そのまま、リングを後ろ側にひねる
ポイントは、最初にリングを「上」に向けて入れること。そこから後ろにひねると、リングが耳のくぼみに自然と収まります。私は最初、この向きを意識していなかったので、リングがうまく引っかかりませんでした。入れる向きを変えるだけで、あっさり解決したんです。
ちなみに、少し固めのリングは、このとき持ち手としてつまみやすくて便利です。素材の固さには、ちゃんと意味があったんだなと思いました。
それでも入りにくいときは
耳の形は人それぞれなので、上の手順でもうまくいかないことがあります。そんなときに試せることを、いくつか挙げておきます。
- 耳たぶを、下か上に軽く引っぱってみる:耳の穴の道がまっすぐになって、チップが入りやすくなります
- チップのサイズを変えてみる:大きすぎると入口で止まり、小さすぎるとスカスカになります
- 一度はずして、深呼吸してからやり直す:焦って押し込むと、かえって入りません
それと、両耳を同時にやろうとしないこと。片方ずつ、鏡を見ながらのほうが確実です。慣れれば数秒で入るようになりますが、最初の何回かは鏡があると安心でした。
正しく入ったサイン


うまく入ると、周りの音がスッと一段下がって、耳が軽く密閉されたような感覚があります。この密閉感が、ちゃんと収まっているサインです。
逆に、スカスカだったり、左右で音の入り方が違うときは、位置かサイズが合っていない合図でした。
サイズが合わないときは、チップを交換する
私の耳には、デフォルトより少し小さいチップのほうが安定しました。
サイズ交換は、最初ちょっとこわかったのですが、引っぱっても思ったより素直に外れて、はめ直すときもカチッと収まる感覚があります。一度やってしまえば、なんてことはなかったです。
うまく入らない原因は、やり方かサイズのどちらかであることがほとんどだと思います。手順を試してもダメなら、サイズを変えてみてください。
私が使っているのは、家で作業するとき
どんな場面で使っているのか、正直に書いておきます。私が Loop Quiet 2を使うのは、家にいるときです。おもに、この2つの場面でした。
① 家で仕事や作業をするとき
パソコンに向かって集中したいとき。文章を書いているとき。家って、意外と音があります。冷蔵庫の低い音。エアコン。外を走る車。誰かが動く気配。
ひとつひとつは気にするほどじゃない。でも、全部拾ってしまうと、そのぶん集中がすり減っていく。
そこで耳栓をつけると、まわりの音が一段下がって、作業に戻れるんです。とくに冷蔵庫やエアコンのような低くて一定な音は、驚くほど静かになります。ここがいちばん、恩恵を感じる場面でした。
② テレビの音が気になるとき
家族がテレビを見ていて、自分は別のことをしたい。でも、音が耳に入ってくる。 繊細さんなら、わかってもらえると思います。内容まで聞こえてしまうと、意識が引っぱられる。
つけてみると、テレビの音は消えません。何を言っているかも、まだわかります。でも、音量が下がって、少し遠くなる。 「気になって仕方ない」から「あ、ついてるな」くらいになる。
この違いが、思っていた以上に大きかったです。完全に消えなくても、意識が引っぱられなくなる。それだけで、目の前のことに戻れました。
つけたままでも、呼びかけには気づけます
これは、家で使ううえで大事なところでした。家族に呼ばれたら、ちゃんと気づけます。 声は聞こえるので、返事もできる。
もし完全に音が消える耳栓だったら、家では使いにくかったと思います。「聞こえるけど、気にならない」がちょうどいいというのは、こういうことでした。



家族に呼ばれても気づけるのは、安心ですね



そこが大事なんです。無視してるみたいになると困るので
音の対策は、ひとつじゃなくていい
ここが、いちばんお伝えしたいことかもしれません。音の刺激を減らす道具は、耳栓だけではありません。私は今、3つを場面で使い分けています。


- ヘッドホン(ノイズキャンセリング)… 家で長時間、集中したいとき
- イヤホン … ウォーキングなど、外で身軽に動きたいとき
- 耳栓(Loop Quiet 2)… 家で作業するとき、テレビの音が気になるとき
ヘッドホン:長時間、しっかり集中したいとき
在宅で数時間まとめて作業する日は、ノイズキャンセリングのヘッドホンを使っています。耳をすっぽり覆うので、耳の中が痛くなりません。 長くつけていても平気なのが、いちばんの強みです。
音楽を流しても、何も流さず「静けさ」だけ使ってもいい。がっつり集中したい日は、これ一択です。
在宅で使っているヘッドホンは、繊細さんの在宅ワークに。1万円以下で耳が痛くならないヘッドホン正直レビューで詳しく書いています。
イヤホン:外で、身軽に動きたいとき
ウォーキングのときは、ワイヤレスのイヤホンです。軽くて、さっとつけられる。歩きながら音楽を聴くのにちょうどいい。
ただ、私の場合は、長時間つけると耳の入り口が痛くなるし、かゆくもなります。 だから、短時間向きという使い方に落ち着きました。
そのイヤホンについては、繊細さんに本当に使えるノイキャンイヤホン。Anker Liberty 4 NCを正直レビューにまとめています。
耳栓:ちょっとだけ静かにしたいとき
そして、Loop Quiet 2。
ヘッドホンほど大げさじゃなく、イヤホンのように音楽を流すわけでもない。「今の音を、一段だけ下げたい」。そういうときに、いちばん手が伸びます。
しかも、軽い。 耳につけていることを忘れるくらいです。ヘッドホンは、長く使うとやっぱり頭に重さを感じますが、耳栓にはそれがありません。
使い分けると、どれも長所が活きる
全部ひとつでまかなおうとすると、
どれも中途半端になります。
「集中する日はヘッドホン」「歩くときはイヤホン」「ちょっと静かにしたいときは耳栓」。そう決めておくと、迷わないし、耳も痛くならない。
繊細さんにとって、音の対策はひとつを完璧にするより、場面で持ち替えるほうがうまくいくというのが、いまの実感です。



3つも要るのかな、って思っちゃいます



全部そろえなくて大丈夫。足りないところから、ひとつずつで
こんな繊細さんに向いていると思う
1週間使ってみて、向いている人・向いていない人が、はっきりしてきました。
向いていると思う人
- 日中のざわざわした音を、少しだけやわらげたい
- 家で作業するとき、生活音を気にせず集中したい
- 話しかけられたら気づける状態は、保っておきたい
- 耳の中が痛くなりやすくて、イヤホンを長時間つけられない
- つけていることを、あまり目立たせたくない
とくに3つ目、「呼ばれたら気づきたい」という人には、かなり合うと思います。
繊細さんは、まわりの状況がわからないことにも不安を感じます。音を消しきらないからこそ、安心して使える。これが、私にとっていちばんの利点でした。
向いていないと思う人
正直に、こちらも書きます。
- 無音の中で作業したい
- テレビの音まで、完全に消したい
- 工事現場のような、大きな音をしっかり遮断したい
- 寝るとき、横向きでずっとつけていたい
この目的だと、物足りないはずです。 人の声もテレビの音も、消えはしません。
どうしてもしっかり抑えたい、ライブのような大きな音の場でも使いたい。そういう場合は、遮音のレベルを切り替えられるタイプの耳栓もあります。ただ、価格は倍以上になることが多いので、まずは「一段下げる」で足りるかどうか試してみてからでも、遅くないと思います。
よくある質問
- HSPの方におすすめの耳栓は?
-
「完全に音を消すタイプ」より、音量を一段下げてくれるタイプが合いやすいと思います。繊細さんは、まわりの状況がわからないことにも不安を感じるので、呼びかけには気づける状態を残しておいたほうが、安心して使えます。私が Loop Quiet 2を選んだのも、この理由でした。
- HSPの人は音に敏感ですか?
-
敏感な人が多いです。繊細さん(HSP)は、音・光・においなどの刺激を、人より深く受け取ります。うるさいから嫌なのではなく、小さい音まで全部拾ってしまうから消耗する、という感覚に近いです。ちなみに、つらさが長く続くようなら、一人で抱えずに専門家に相談する選択肢もあります。
- 遮音性能が最強の耳栓を選べばいいですか?
-
必ずしもそうとは限りません。遮音性が高いほど良いように思えますが、繊細さんの場合、完全な無音は逆に落ち着かないことがあります。「まわりが見えない不安」が出てくるからです。まずは「一段下げる」で足りるか、試してみることをおすすめします。
- 人の声は遮断できますか?
-
完全には遮断できません。私が使った実感では、低くて一定な音(換気扇・冷蔵庫など)はかなり静かになるいっぽうで、話し声のように高くて変化のある音は、残ります。ただ、音量は下がって遠くなるので、「聞こえるけど気にならない」くらいには落ち着きます。
- つけていると目立ちませんか?
-
耳の中に収まる形なので、正面からはほとんど目立ちません。横から見るとリング部分が見えますが、色によっては馴染みます。私が使っているのはラベンダー色で、思ったより主張しませんでした。
- 寝るときも使えますか?
-
使えますが、横向きに寝る方は注意が必要です。枕に耳が押しつけられるので、奥に食い込む感じがあります。痛いほどではないものの、慣れは必要かもしれません。私は主に、日中の作業で使っています。
- お手入れはどうしていますか?
-
ぬるま湯で洗って、完全に乾かしてから使っています。汚れが気になるときは無香料の中性石けんを少しだけ。⚠️アルコールの除菌シートや消毒液は、シリコンが劣化するのでメーカーが避けるよう案内しています。乾かすときはリングを下にして立てておくと、チップが台に触れず、衛生的にすぐ乾きます。
まとめ:一段下げるだけで、ずいぶん違う
最後に、もう一度お伝えします。Loop Quiet 2をつけても、人の声は消えません。
でも、「聞こえるけど、気にならない」くらいには下がります。
私が欲しかったのは、まさにそれでした。まわりの音そのものを、少しだけ小さくする。 消すのではなく、下げる。それだけで、家での作業に戻れるようになりました。
1週間使って、わかったことをまとめます。
- 低くて一定な音(換気扇・エアコン)は、かなり静かになる
- 人の声やテレビの音は残るが、遠くなって気にならなくなる
- 呼びかけには気づける。だから家でも使いやすい
- 付け方は「リングを上にして入れて、後ろにひねる」。ここさえ分かれば、あとは簡単
- 横向きで寝ると、奥に食い込む感じがあるので、就寝時は慣れが必要
そして、いちばん伝えたいこと。音の対策は、ひとつでまかなおうとしなくていいんです。長時間集中したい日はヘッドホン、外を歩くときはイヤホン、ちょっと静かにしたいときは耳栓。場面で持ち替えると、どれも長所が活きます。
繊細さんにとって、音がつらいのは気にしすぎだからではありません。 受け取る量が、人より多いだけです。
だったら、受け取る量を減らす道具を持てばいい。 それだけのことでした。
完全に消さなくていい。
一段下げるだけで、ずいぶん違います。



一段下げるだけでいいって、気が楽になりました



はい。全部消そうとしなくて大丈夫ですよ
※ 1週間使った時点での感想です。長期間つかったときの耳の疲れや、就寝時の使い心地は、また追記しますね。
音がつらいのは、気にしすぎじゃない。
受け取る量を、少し減らせばいい。💚









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