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イヤホンをつけると、たしかに静かになる。でも、しばらくすると耳が重くなってくる。外の音が聞こえないのも、なんだか落ち着かない。
そうやって、買ったのにあまり使わなくなったイヤホンが、引き出しに眠っていませんか。
「おすすめ」で調べると、出てくるのは耳をふさぐタイプのノイズキャンセリングばかりです。ですが、HSPがイヤホンを苦手に感じる原因は、多くの場合そのふさがれる感じのほうにあります。同じ形のものを選び直しても、また同じところでつまずきます。
こんにちは、ワカボンです。福祉の仕事を20年以上していて、私自身もHSPの当事者です。
先に結論を書きます。HSPのイヤホンは、耳をふさぐ型と、耳たぶに挟む型の2つを、場面で分けるのがいちばん楽です。私はこの2つを、外と家で使い分けています。
この記事では、2年使っているノイズキャンセリングイヤホンと、いま毎日使っているイヤーカフ型について、良かったところも合わなかったところも、そのまま書きます。読み終えるころには、自分がどちらを買えばいいのかが決まっているはずです。
モモさんイヤホンを買ったのに、結局あまり使っていません



形が合っていないだけかもしれません。ふさがないタイプもありますよ
HSPにおすすめのイヤホンは、ふさぐ型と挟む型で分かれる


音を消したいのか、聞こえたままがいいのか
イヤホン選びで迷うのは、種類が多いからではありません。自分が音をどうしたいのかが、決まっていないからです。
まわりの音を消してしまいたい日と、消えると不安になる日があります。HSPは後者の日が、思っているより多いです。
私は場面で2つを使い分けている
外に出るときは、耳をふさぐノイズキャンセリングのイヤホン。家にいるときは、耳たぶに挟むイヤーカフ型。この2つです。
どちらが優れているという話ではなく、消したい場面と、残したい場面が別にあるというだけのことでした。
| 耳をふさぐ型 | 耳たぶに挟む型 | |
|---|---|---|
| 音の減らし方 | 打ち消して静かにする | 減らさない。足すだけ |
| まわりの音 | 聞こえにくい | 自然に聞こえる |
| 呼びかけ | 気づきにくい | 気づける |
| 向く場面 | 通勤・外出先 | 家・家事・入浴後 |
| 気になる点 | 耳の圧迫感 | 音が多少漏れる |
なぜHSPはイヤホンが苦手になりやすいのか


耳をふさがれる感じが、そもそもつらい
服のタグや、締めつけの強い靴が気になる人は多いと思います。耳も同じで、ふさがれていること自体が刺激になります。
音が静かになっても、耳が気になっていたら、休めていません。
呼びかけに気づけないのが怖い
家族に呼ばれても気づかない。職場で声をかけられたのに反応できない。その一回が気まずくて、それ以来つけられなくなる。
これは性格の問題ではなく、気づけない状態そのものが不安を作っているだけです。
つけっぱなしにすると、耳が疲れてくる
最初は快適でも、何時間もたつと耳の奥が重くなります。とくにノイズキャンセリングは、静かさと引き換えに耳が詰まったような感じが出ることがあります。
この3つに心当たりがあるなら、選ぶべきは「もっと強いノイズキャンセリング」ではありません。
音を消したいHSPには、カナル型のノイズキャンセリング
Anker Soundcore Liberty 4 NCを2年使っている
外に出るときに使っているのがこれです。1万円台で買えるノイズキャンセリングイヤホンで、2年使い続けても壊れていません。


つけた瞬間、体の力が抜ける
電車の中でノイズキャンセリングをオンにすると、まわりの音がすっと遠くなります。音楽を流さなくても、それだけで肩の力が抜けます。
低くて広がる音に強いのが特徴です。電車の走行音、車の音、エアコンの唸り。ずっと鳴り続けている音ほど、効きを感じます。


気になる点も書いておきます
ノイズキャンセリングの強さは、もっと高いハイエンド機には劣ります。風の強い日は風切り音が気になることもあります。
そして、これは耳をふさぐタイプなので、呼びかけには気づきにくいです。家の中でつけていて、家族の声に気づかなかったことが何度もあります。
向いているのは通勤と外出先
人の多い場所や、乗り物の中。消してしまってかまわない場面で本領を発揮します。逆に、家の中ではやや過剰です。
耳をふさぎたくないHSPには、耳たぶに挟むイヤーカフ型


もうひとつ、家で毎日使っているのがイヤーカフ型です。耳の穴に入れず、耳たぶに挟んで固定するタイプで、オープンイヤーとも呼ばれます。
私が使っているのは安いものですが、それでも手放せない理由が2つあります。
入浴後の湿った耳に、入れなくていい
風呂上がりは耳の中が湿っています。その状態でカナル型を押し込むのは、正直あまり気持ちのいいものではありません。
イヤーカフ型は耳の穴に入れないので、そこを気にせずに使えます。私がいちばん助かっているのは、実はこの点です。
外の音が自然に入るから、呼びかけに気づける
耳をふさいでいないので、まわりの音がそのまま聞こえます。
家族に呼ばれれば気づきますし、家事をしながらでも使えます。外を歩くときも、車の音が聞こえるので安心です。耳をふさがずに済むのが、いちばんの違いです。
安いものの気になる点は、音漏れと低音
正直に書きます。私が使っているのは安いものなので、音は多少漏れています。静かな場所や、人の近くでは使いにくいです。
それと、低い音がスカスカに聞こえます。音楽をしっかり楽しみたい人には、物足りないと思います。
- 職場。音が漏れるので、静かなオフィスでは使いにくい
- 音楽をじっくり聴きたいとき。低音が弱い
- まわりがうるさい場所。音を消す機能はない
向いているのは家と家事の時間
家の中、家事をしながら、風呂上がり。まわりの音を聞いておきたい時間に向いています。



耳をふさがなくても、ちゃんと聞こえるんですか



聞こえます。ただ音は多少漏れるので、職場では使っていません
いま気になっているイヤーカフは、Anker AeroClip


まだ使っていません。先に書いておきます
この商品を、私はまだ使っていません。使っていないものを「良かった」と書くつもりはないので、ここから先は「なぜ気になっているか」の話です。
私の不満2つに、メーカーが答えている
いま使っている安いイヤーカフの不満は、音漏れと低音の弱さの2つでした。AeroClipは、公式の説明でその2つに触れています。
| 私の不満 | 公式が説明していること |
|---|---|
| 音が多少漏れる | 音漏れを防ぐ形状で、漏れを最小限に抑えるとしている |
| 低音がスカスカ | 12mmのドライバーで、オープンイヤーでも低音を出すとしている |
もちろん、実際にどこまで解決するかは、使ってみないと分かりません。ただ、同じ不満を持っている人が次に見るべき機種ではあると思っています。
風呂上がりに使うなら、防水も気になる
AeroClipは防塵・防水の規格に対応しています。私のように風呂上がりに使う人には、ここが効いてきます。
片耳6グラムほどと軽く、イヤホン本体だけで長時間使えるとされています。価格は1万円台ですが、販売店やタイミングで変わるので、各ストアで今の値段を確認してみてください。
使っていないので、分からないこと
つけ心地が自分の耳に合うか。長時間つけて痛くならないか。音漏れが本当に減るのか。ここは使っていないので書けません。
もし手に入れて実際に使ったら、この記事に追記します。
HSPのイヤホン選びで迷ったときの決め方


職場で使うなら、ふさぐ型か耳栓
イヤーカフ型は音が漏れるので、職場には向きません。休憩中に使うなら、ノイズキャンセリングか、呼びかけに気づける耳栓のどちらかです。
ちなみに私は、仕事中はどちらもつけていません。使うのは休憩時間だけです。
家で使うなら、挟む型
家族の声に気づきたい。家事をしながら使いたい。風呂上がりに使いたい。この3つのどれかが当てはまるなら、挟む型のほうが確実に楽です。
眠るときは、イヤホンより耳栓
横になって使うなら、イヤホンはどちらの形も向きません。寝ながら使うことを考えて作られた耳栓のほうが快適です。
寝るときの音が気になる方は「【HSP】耳栓で人の声は消える?1週間使ってわかった「一段下げる」ちょうどよさ」の記事でくわしく書いています。
両方そろえる必要はない
私は場面が2つあるので2つ使っていますが、ほとんどの人はどちらか一方で足ります。いちばん困っている場面を、ひとつだけ思い浮かべて選んでください。
よくある質問


- イヤーカフ型のイヤホンは、HSPに向いていますか?
-
イヤーカフ型がHSPに向いているのは、耳をふさがないからです。圧迫感が苦手な人や、呼びかけに気づけないのが不安な人には、カナル型より合いやすいです。
ただし音を消す機能はないので、うるさい場所での使用には向きません。
- イヤーカフ型は音漏れしますか?
-
イヤーカフ型は、多かれ少なかれ音が漏れます。耳の穴をふさがない構造なので、原理的に完全には防げません。
私が使っている安いものは、静かな場所では気になる程度に漏れます。上位機種は音漏れを抑える形状をうたっていますが、ゼロにはならないと考えておくほうが安全です。
- ノイズキャンセリングとイヤーカフ、どちらを選べばいいですか?
-
選び方の基準は、まわりの音を消したいのか、残したいのかです。通勤や人混みで消耗しているならノイズキャンセリング、家で家族の声に気づいていたいならイヤーカフ型が向いています。
迷ったときは、いちばん消耗している場面がどこかで決めてください。
通勤・職場・家それぞれの音対策をまとめて知りたい方は「HSPの音対策。通勤と職場と家で、実際に使い分けているアイテム3つ」の記事に書いています。
- イヤホンをつけていると、耳は疲れませんか?
-
耳が疲れるかどうかは、形によって変わります。カナル型は長時間つけると耳の奥が重くなることがありますが、イヤーカフ型は耳の穴に入れないぶん、その疲れは出にくいです。
どちらの場合も、こまめに外す時間を作るほうが結局は楽になります。
まとめ。HSPのイヤホンは、消すか残すかで選ぶ


HSPにおすすめのイヤホンは、性能の高さではなく形で決まります。
- 耳をふさぐ型=音を消したいとき。通勤や外出先に向く
- 耳たぶに挟む型=耳をふさぎたくないとき。家や風呂上がりに向く
- イヤホンが苦手だった人は、性能ではなく形が合っていなかった可能性がある
- 職場で使うなら音漏れに注意。眠るときは耳栓のほうが向いている
私は2年前にノイズキャンセリングを買って、外の消耗はかなり減りました。でも家では使わなくなって、いまは安いイヤーカフ型を毎日つけています。
合わなかったのは、自分ではなく形のほうでした。もし引き出しに眠っているイヤホンがあるなら、あなたのせいではありません。



自分に合わないだけだと思っていました



形を変えるだけで、急に使えるようになることがありますよ
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深呼吸して、私は今日もここにいる。
耳を休ませるのは、わがままではありません。💚









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